【結果】佐野魂7・17両国 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】佐野魂7・17両国


 インディーマット界で活躍する佐野直が両国国技館大会を開催。16時30分から行なわれた水道橋のお好み焼き店・おっこんの旗揚げ戦にはゆかりの深いJWPからコマンドボリショイとライディーン鋼が参戦。市井舞率いるアイドルユニット『ムテキど~る☆』の旗揚げ戦では、市井が七里芽衣(デビュー戦)、椿さくらと2連戦。師匠の市井から勝利した椿は「勝ったぞーっ!!」と喜びを爆発させるが、市井が2試合目だったことを挙げて次は対等な条件での勝利を宣言。市井は「たまたま勝ったからって調子に乗るんじゃねぇぞ!」と苦笑いしながら釘を刺すと、4人で元気よく歌を披露した。


 18時30分から本戦が始まり、第2試合ではアパッチプロレス軍によるミックスド6人タッグマッチに奥田朱理と飯田美花が出場。2012年5月以来、ケガや体調不良のため休業状態にあった奥田はテストマッチ2試合を経てこの日が復帰戦。技のミスはありながらも大きな声を出して意欲的なファイトを見せ、パートナーの勝利で勝ち名乗りを受ける。Aky(上林愛貴)が主宰するキャットファイト・CPEは選手たちが競泳用水着を着用してのバトルロイヤル行ない、140kg超の巨体を誇るさちこYokozunaが優勝。マイクで「ウォーッ!!」と雄叫びを上げた。マスクウーマンのラ・マルクリアーダとして出場した上林は本領発揮できなかった悔しさをにじませながらも、笑顔で試合を振り返った。


プロレス佐野魂『佐野直万博』
◆7月17日(金)東京・両国国技館(16:30)
観衆未発表


●おっこんプロレス旗揚げ戦
▼いきなりメインイベント・60分1本勝負
 ザ・グレート・サスケ&○コマンドボリショイ(12分14秒/ボリショイ式ワキ固め)“brother”YASSHI&●ライディーン鋼


●プロレス系アイドルユニット無敵アイドル・ムテキど~る☆旗揚げ戦
▼15分1本勝負
 市井舞(5分35秒/ギロチンドロップ→体固め)七里芽衣
▼15分1本勝負
 椿さくら(11分7秒/ウラカンラナ)市井舞


●本戦
▼第2試合 奥田朱理復帰戦・30分1本勝負
 奥田朱理&○Hi69&榎本陽介(11分15秒/ストゥーカ・スプラッシュ→片エビ固め)●橋本友彦&HASEGAWA&飯田美花


▼第6試合 CPEキャットファイト どきッ!【一夜限り】女だらけの競泳キャットファイトバトルロイヤル・30分
 さちこYokozuna(5分59秒/体固め)ラ・マルクリアーダ
※退場順…白玉あも、タイガー愛子、ティロ・フィナーレ加川、平井さん、鳳華、羽柴まゆみ、若林美保、範田紗々、シバター、ラ・マルクリアーダ
※女子プロレスラー関連の試合のみ掲載。


★ムテキど~る☆のコメント
 市井「本日は旗揚げ戦、どうもありがとうございました。いや~2試合きついな。ホントきついです! 連続で休みなしでやったの、たぶん初めてかな? 楽勝だと思ったんだよ。秒殺すればいいしって思って。思ったより2人とも…芽衣は技はダメだけど気持ちだね。負けたくないっていう気持ちが入ってたのは、何より元気だったしね」
 七里「はい。負けたくなかったです」
 市井「すみれ(斉木すみれ)はレフェリーデビューおめでとう。さくらも良かったねハイハイ(苦笑)」
 七里「すごい緊張してずっとお腹も痛かったんですけど、出てみたら楽しくて、すごい観客の人たちも温かくて…勝ちたかったです! 次は勝ちます!(笑)」
 椿「最初にいきなり張り手が飛んできて、今日は市井さん2試合目だし絶対自分が勝とうと思いました。丸め込みだったけど勝ててすごい嬉しいです。次は自分の技、ハイキックで勝ちたいと思います」
 斉木「初レフェリーなんですけど、ホントに試合が速いのでついていくのがイッパイイッパイなんですけど…今日は精一杯頑張りました、自分なりに(笑)」


 ━━点数をつけるとしたら何点?
 市井「芽衣は…技術は10点! でも気持ちは120点、いや200点ぐらいかな。いつものスパーで気持ちが弱くて、今までボディースラム1発でスリー取られたり、ホントに心が弱かった子なんですよ。今日、デビュー戦で初めてプロレスラーらしくなったなって。グチャグチャでも“負けたくない”って気持ちが自分は1番好きだから、すごい良かった。さくらは試合前の練習ですごい自分に怒られて、気持ちが入ってない試合をやってホントにダメダメなときがあった。けど、前回の最後のエキシビション(蟹K☆ING興行)から負けたくないっていう椿さくららしさが出て、今日勝ったのはマグレだと思うけど、運も実力の内っていうのは100分の1ぐらいは認めてやるよって感じかな。おめでとう! 肉おごってあげるからさ(笑)。すみれは前回は(カウントが)速すぎたり遅すぎたりっていうのがあったけど、今日は100点満点。自分よりレフェリー上手いです!」
 ━━今後の活動について。
 市井「自分が来週北都プロレスに参戦します。そのあとメンバーの調子を見ながら活動を続けていこうかなっていう…。とりあえず1回疲れを取ってから頑張りましょう!」


★奥田朱理のコメント
 「楽しかった! 両国で初めて試合したし。ちょっとブランク空いとったし、そこはもっと練習してもっともっと生かせたらな思って。また次、両国あったら出たいと思うし、このままアパッチでも頑張りたいと思います。今は関西で練習してて練習ではすごい自分を追いこんどるけど、やっぱり体を作るのもすごい大事やけど、自分に関してはメンタルから来てるところとかもあったから、そこを強化していかないといけないと思ったし。今日の試合でもそれは思ったし…」

 ━━技のミスもあったが。
 「あれがすごい悔しいです。飯田美花に決めたかった。あの技(変形DDT)…もうずーっと練習しよったのに」
 ━━次の試合予定は?
 「FMWですね。山口大会と地元・高松大会です。コンディションも上げていかないかんと思うし」
 ━━ファンにメッセージを。
 「皆さんお久しぶりです!(笑)もう長らく姿を見せてなかった奥田朱理ですが、ちゃんと正式に復帰して、また頑張っていくっていうことを決めたし、すごい今プロレスやっとる…練習しよるときがすごい楽しいし、だからみんなに奥田朱理を知ってもらいたいです」


★ラ・マルクリアーダのコメント
 「キャットファイトの魅力が発揮できない規制がいろいろありましてですね、困難がすごいプレッシャーがだったんですけども個性豊かな選手が多かったので、なんとか両国という場所で試合を無事に終わることができて安心しています」
 ━━点数は何点?
 「全部100点でいきたいんですけど、みんな全然違うスタンスというか、今までやったことがない形式だったので。女性としての部分を使えず…(苦笑)。そういう点を考慮しても、あとちょっとで平均点ぐらいかなという感じですね。不完全燃焼ですけど、この中ではよく頑張ったんじゃないかなと思います」
 ━━さちこYokozunaが優勝したが。
 「デカイんですよね。リングに上がったときの見栄えというものが素晴らしかったので、これからプロレス界に進出していけたらちょっとおもしろくなるんじゃないかなと私は思っています」






















▼さちこYozozunaと範田紗々。体重差は約3倍。

▼主役の佐野直は憧れの存在・大仁田厚とのタッグで快勝。両国国技館で爆破マッチを実現させるという快挙を成し遂げた。